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建設コンサルタントと設計事務所の仕事の違いとは?

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建設コンサルタントは有資格者であるコンサルタントが、社会資本である河川や道路といった設備の設計を行います。一般的な建築よりもプロジェクトの規模が大きくなることから、コンサルティング業務も重要な仕事の一つです。この記事では、建設コンサルタントと設計事務所の違いについて詳しく紹介します。

設計事務所とは

設計事務所とは、木造建築士・一級建築士・二級建築士のいずれかが在籍し建物の設計・監理を行う法人(事務所)です。建築会社と違い施工までは実施しませんが、建築会社と提携することで、設計から施工までをスムーズに行える事務所もみられます。

設計事務所では意匠・構造・設備を主に設計し、一般住宅のほかに店舗や商業施設、公共施設を手掛ける場合もあります。設計以外の業務としては、建物や土地の調査・測量、顧客の資金計画に関する相談や打ち合わせ、建築確認申請や官庁への申請業務、施工業者の選定と契約、工程監理や引き渡しなどが挙げられます。

建設コンサルタントと設計事務所の仕事や役割の違い

建設コンサルタントと設計事務所の仕事や役割の違いは以下の3つです。

設計業務を行う対象

設計事務所では一般住宅や公共施設といった、各種建築物の設計を行います。設計通りに施工されているかの確認作業や立会までこなし、設計内容をチェックする業務も含まれています。

建設コンサルタントは環境や防災、開発といった分野で設計・監理などの業務を行います。一般住宅や商業店舗を対象としておらず、「国民が必要とする良質な社会資本(道路・港湾・水道設備・公園・砂防施設など)を提供するための、発注者の技術パートナー」となります。中規模以上のプロジェクトに関わる機会も多くみられます。

調査業務を行う対象

設計対象と同じく、調査業務を実施する対象も一般の顧客ではなく、道路や公園といった社会資本になります。具体的には地盤や地質調査、整備事業をもとにした計画段階での調査業務などを実施します。

大規模災害の発生リスクがある地域では、水害対策や地震対策が必要になります。河川や山間部を訪れて現地の実地調査を行いながら、設計内容が適切かどうか・課題解決には何が必要なのかを見極めることも、重要な業務の一つといえるでしょう。

コンサルティングの有無

設計事務所では意匠や構造など、建物に必要な対象を設計していきます。建築コンサルタントはプロジェクトに関わる企業や団体、関連機関との連絡調整やヒアリング、情報提供などをこなす仲介的な立ち位置でもあり、コンサルタントとして発注者(行政機関や地方自治体)と施工者(建設会社など)を繋いでいます。

社会資本の整備では、地域の人々の安全や満足度を高めるための施工が必要です。設計段階から食い違いがないように丁寧に協議を重ねていきますが、その際にも建設コンサルタントがヒアリングや調整といった部分で活躍します。

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