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近年、都市計画が見直され再開発や防災都市の建設などが注目されています。ここでは、さまざまな公共事業に関わる建設コンサルタントの業務について、経営コンサルタントとの違いを踏まえながら紹介します。
経営コンサルタントとは、事業の経営に関する計画や方向性についてのコンサルティングを行います。単独で活動するコンサルタントもいますが、はじめのうちは経営コンサルタントの集団であるコンサルティングファームに所属しながらノウハウを蓄積していきます。
企業の経営状態や事業の方向が適切かどうかを多角的に分析していくため、ひとつの案件にも複数のコンサルタントがチームを組んで取り組みます。
顧客の事業や企業経営に関する問題を調査・分析し、着手すべき問題点を洗い出して順位をつけ、戦略を提案します。顧客は提案を受けて経営や企業体制を見直し、問題の解決を図ります。
建設コンサルタントは、土木建築に関する専門知識をもつコンサルタントです。経営コンサルタントが経営やビジネスに特化しているように、建設コンサルタントも街づくりに特化した知見を有しています。
建設コンサルタントは、災害のリスクを軽減・予防したり、人口動態にあわせた街づくりや暮らしやすさを考えて道路や施設を配置したりと、街づくりに関わる企画から施工管理、街づくり後の評価や分析まで担当します。
建設コンサルタントの顧客はほとんどが公共機関であり、経営コンサルタントの顧客は多くが法人や民間の事業者となります。
建設コンサルタントと経営コンサルタントはそれぞれ異なる領域で活躍していますが、コンサルティングを行う点では共通しています。
どちらも問題を抱える顧客や解決が必要な案件をもち、チーム体制で改善や解決を目指します。
人々の暮らす街やあらゆる事業は常に変化しており、変化に追従しながら顧客の求めに応じて問題を解決していきます。
経営コンサルタントが一部建設コンサルタントの業務を請け負うなどのケースもみられますが、専門の領域を持ちながら、それぞれが知見を活かすことで問題の解決は促されます。
建設コンサルタントと経営コンサルタントは、今後も継続的に必要とされる職業です。グローバル化によって経営・建設ともに海外との関わりが増えつつあることから、海外での事業展開や海外の公共事業の受注も増えていくことでしょう。そのため、専門領域への知識や経験、ノウハウは今後さらに必要になっていくと考えられます。
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建設コンサルタント会社の見分け方