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こちらでは海外で建設コンサルタントとして働く方法や、海外事業への取り組みについて解説します。
建設コンサルタントが海外で行う仕事とは、それぞれの国で土木関連の建設物の設計を行うことです。たとえば鉄道や橋、ダムなどの建設物の設計について、日本のインフラ技術を活用して行います。
建設業界で海外にて働く方法として一般的なのは、建設コンサルタントとして日本と同じような働き方をする方法です。海外のある国に長期的に滞在し、日本にいたときと同じような仕事をします。
滞在先の国の人を統括するマネジメント業務が主となるため、建設コンサルタントとしての知識や技術力とともに、外国語能力が必要です。
発展途上国に出向し、現地で事業のサポートを行う方法もあります。現地での事業の手伝いをしたり、日本の技術を伝承したりすることが主な役割となります。ホワイトな建設コンサルタント会社では事業サポートの形態で働くこともあるかもしれませんが、多くの場合で公務員に該当する働き方です。
事業により利益を求めるのではなく、国際協力を目的として行われます。
社内留学制度のあるホワイトな建設コンサルタント会社では、留学制度を活用して海外で働くという方法もあります。
社内留学では海外に滞在し、企業や事業に関連した研究を行うことが目的となることが一般的です。帰国した後に、海外留学により学んだことを活かして、企業・事業の発展に貢献してもらうために行われます。
建設コンサルタント業界における海外事業への取り組みは、昭和30年頃から始まりました。戦後に建設コンサルタント事業を立ち上げた人々は、日本で得た経験や技術力を活かすために海外進出へと乗り出したそうです。
その頃は主に発展途上国での取り組みが多く、建設工事の設計を行ったり、調達や施工の監理、事業経営の支援を行っていたとされます。
現在でも発展途上国でのインフラ整備を目的とした海外事業は行われていますが、政府開発援助の規模は財政の厳しさを理由として縮小されてきているため、今後さらに拡大される見込みは薄いと考えられます。
また財政面の厳しさだけではなく、中国や新興国が海外事業へと乗り出したことで競合が増えたことも理由のひとつです。今後は発展途上国の事情への知識を深めた上で、現地の人々と共同して産業振興への貢献を行っていくことが大切だとされています。
ホワイトな
建設コンサルタント会社の見分け方